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NY原油が初のマイナス 需要急減、在庫満杯に

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 【ワシントン=白石亘】二十日のニューヨーク原油先物相場が暴落し、指標となる米国産標準油種(WTI)の五月渡しは前週末比五五・九〇ドル安の一バレル=マイナス三七・六三ドルで取引を終えた。一九八三年の原油先物の上場以来、初のマイナス圏の価格となる異常事態となった。新型コロナウイルスの世界的大流行による経済活動の停滞で、原油需要が急激に落ち込み、原油在庫が膨らんでいることが影響した。

 外出規制のため、航空機の燃料やガソリンなど世界の原油需要は三分の一に減少している。だぶついた原油は貯蔵施設にたまり、WTI原油の受け渡しを行うオクラホマ州クッシングの施設では備蓄量が二月末から五割増えた。

 受け渡し施設の保管場所はあと二週間で満杯となる見通しで、取引終了が二十一日に迫った五月物は買い手が不在となった。マイナス価格では売り手が買い手にお金を払って原油を引き取ってもらうことになる。

 一方、取引終了が一カ月ほど先のWTI六月物の二十日の清算値は一バレル=二〇・四三ドルとプラス圏にあるものの需要の弱さを反映し前週末から18%下落した。

 供給面では主な産油国でつくる石油輸出国機構(OPEC)プラスが先週、世界供給の一割に当たる日量九百七十万バレルの協調減産で合意。だが、需要の急激な落ち込みに減産ペースが追いついていない状況だ。

 <米原油先物> 米国産標準油種(WTI)と呼ばれる米国の代表的な先物商品で、ニューヨーク・マーカンタイル取引所で取引されている。含有硫黄分が少ない西テキサス地方の軽質油で、ガソリンや軽油が多く採れるのが特徴。取引量と市場参加者が多く、欧州の北海ブレント原油先物と並んで原油価格の世界的な指標となっている。景況感を反映する株価との相関関係も強い。

 (ニューヨーク・共同)

 

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